見えない気配/痕跡
見えない気配/痕跡 とは
「見えない気配/痕跡」は、震災と原発事故による複合災害により浜通りから失われたものの気配や痕跡を辿るだけでなく、この先にあり得るかもしれない複数の未来の可能性を探求し、その可能性の断片を作品として可視化させることを試みるアートプロジェクトです。
今年度は新津保 建秀(写真家)と細井美裕(サウンドアーティスト)と共にリサーチを重ねながら作品制作に取り組むことで、この町や地域を語り継ぐための方法を探していきます。
主 催
助 成
:見えない気配/痕跡 プロジェクト
プロデューサー
:阿部峻久
キュレーター
:山本曉甫
記 録 撮 影
:吉田和誠
アシスタント
:日向志帆
問合わせ
参加アーティスト
新津保 建秀
写真家
東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。
イメージと身体、風景との関係を考察しながら、写真、映像、ドローイングなどによる制作活動を行う。主な作品集に『Spring Ephemeral』(FOIL)、『\風景』(KADOKAWA)など。
近年の主な展覧会として、「さいたま国際トリエンナーレ」(2020年、さいたま市)、「八甲田大学校」(2022年、国際芸術センター青森)、個展「消え入りそうなほど 細かくて 微妙な」(2023年、ミヅマアートギャラリー)など。本プロジェクトには、震災直後に『思想地図β vol.2 震災以後』(ゲンロン)のための撮影で訪れた経験を踏まえ、参加している。
細井美裕
サウンドアーティスト
1993年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。
自身の声による多重録音作品のほか、マルチチャンネル音響をもちいたサウンドインスタレーションや屋外インスタレーション、舞台作品など、空間の認識や状況を変容させる音に焦点を当てた作品制作を行う。
これまでにNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、山口情報芸術センター[YCAM]、国際音響学会(AES)、長野県立美術館、愛知県芸術劇場、日比谷公園、羽田空港、などで発表。2025年、バービカンセンター(ロンドン)にて新作を発表予定。過去の受賞に、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞、第26回日本プロ音楽録音賞ハイレゾリューション部門優秀賞他。
リサーチの様子
撮影:吉田和誠